6月のコトバトン 先週までのあらすじ

第一週 1/3

プロキオンは森でひとりで生きていた。
しかしある日、その森に迷い込んできた少女と出会う。少女との出逢いは不思議な形で現れる。少女は野犬に教われ、それをプロキオンが見るかたちとなった。
少女に襲いかかる野犬に対し、自らもそれを止めようと駆け出すプロキオン
結果、野犬は去ったが少女はまた、プロキオンに対しても脅えを感じることとなった。
だが、プロキオンの少女を守ろうという思いは伝わり、ひとりの少女であるポラリスと犬のプロキオンとの出会いはこうしてなされたのであった。

第二週 2/3

プロキオンは寝床に戻り少女のことを思い出し、また自らを育てた人間に思いを巡らせていた。
名前を持つ必要のない森の中で、「プロキオン」であり続ける選択をした事への疑問を自らに投げかける。
「ひとりの時間の中で確信した『個』としての存在意義を証明したい。」
一匹の老犬プロキオンは「プロキオン」として終わりを迎えることを望んでいることに気づいた。